Keiroの「助成金プログラム」は2016年に創始され、コミュニティに根ざし、日系アメリカ人と日本人の高齢者にサービスを提供する等の条件を満たした非営利団体に資金を提供し支援しています。高齢者とその介護者の生活の質を向上させる新規および既存のプログラムに助成金を通じて投資することにより、Keiroの支援をより多くの人々に広げることが可能となります。
Keiroの助成金プログラムは単にお弁当を届けるためのコストをまかなったり、移動手段を提供したり、新しい音声機器をコミュニティセンターに設置したりするだけではありません。Keiroの助成金プログラムの本当の醍醐味は、すでにたくさんの団体がコミュニティの中で高齢者とその介護者のために様々な方法で支援を提供しているというところにあります。そのたった一つのお弁当を届けたときには健康的な食事だけではなく、届けた人との交流と笑顔があります。移動手段も、提供されるおかげでその月一回のイベントに参加する方がいて、孤立せずにすんでいます。新しい機器の設置によって耳が遠い方でもはっきり聞こえることができ、そこで過ごす時間がより楽しいものになります。「助成金」を受け取った団体一つ一つにストーリーがあります。70以上もの団体が過去に年間で助成金を受け取っています。各団体、様々な課題に対して解決策を見出し、コミュニティに笑顔を届けています。
2022-2023年のKeiro助成金プログラムの申請は締め切りました。受領者の発表は2023年3月を予定しております。
助成金受領者の声
「サービスを受けている高齢者の方は本当に感謝しています。何度も何度も、『ありがとうございます、食事、楽しみにしています』という声を聞きます。そして過ごせる時間も楽しんでいます。サービスを受けている人の中には誰も会いに来る人がいない方もいらっしゃいます。そういった方にとっては日常の何気ない会話を楽しめる機会にもなっています。
―エイミー・イワマサ、オレンジ郡仏教会友達弁当プロジェクト、ボランティアコーディネーター
「皆さんがどういう経験をされているのか、最近どうしているのか、それを聞けるだけでも本当に助かっています。自分が一人ではない、と感じられるからです。お互いの苦労を知っているからこそつながることができます、[介護は]大変なので。」
-ダーナ、ロサンゼルスホーリネス教会ケアギバーサポートグループの参加者
「なによりもうれしいのは皆さんのニーズに応えられる、ということです。先週の月曜日、あるご高齢の女性の方が私に集う場を作ってくれてありがとう、『私はここにきて3時間、自分の悩み事を忘れることができるんです』とおっしゃっていました。ここに集う全員が助成金を喜んでいましたが、私にとって一番よかったことは彼らが家から外にでて、ここで人との交流を楽しめている、というところにあります。」
―ジョアン・サトウ、フェイス・ユナイテッド・メソジスト教会
「前の古いバンから大型バスに変えてもらって以来、座席をまたいで座らなくていいので便利になりました。」
–スコット・タカハシ、ゴー・フォー・ブローク全米教育センターの月次ミーティング参加者