エレンさんの紹介

74歳のエレン・ミゾグチさんは、癒しケアプログラムを経験する前から、持病を抱えながらの生活の中で、様々な要因が自分の全体的な健康に影響する、ということをご存知でした。エレンさんは2001年に直腸がんを克服しました。治療の結果、消化器管が、予測できない速度で働くようになりました。日々の生活維持のために、エレンさんは、消化機能を規則正くさせる複数の治療薬のバランスを取りながらの生活を続けています。

また同時に過去10年の間に、エレンさんは夫と母親の死に直面しました。そして、カリフォルニアで暮らす孫とハワイで暮らす統合失調感情障害の兄弟の世話も手伝っています。人生での出来事、病状、心の健康は常に相互作用している為、結果として、自分自身のケアは、単純な薬物治療よりもさらに多くのことが必要になりました。

エレンさんは、この時期に経験した不安とうつ病について次のように話しました。

「自分の身に起こる肉体的症な症状は、孤立した状況では起こりません。他にもたくさんのことが自分の身の回りで起きていたりします—家族や大切な人が危機に瀕していたり、彼らにひどいことが起きたり—-それと同時に自分自身のやるべきこともしなければなりませんでした。」

しかし、今回エレンさんは、自分と同様の状況に直面している人々へ届くかもしれないからと、自身の経験について惜しむことなく、共有してくださいました。

「私が[いろいろな出来事の]渦中にいた時は、ただ盲目的に通り過ぎていました」と、エレンさんは語りました。「私の健康状態を知っていただいて、何にどう助けられ今に至ったのかを知っていただいて、皆さんも一人ではない、他の人もたどった道だと感じてもらえれば幸いです。」

エレンさんは2019年にKeiroの癒しケアに登録しました。癒しケアチームが持病の治療に伴う細かいニュアンスについて、理解してくれていると感じたと語っています。「癒しケアチームは物事をまとめて見通しを立ててくれます。彼らは非常に貴重だと、私は思います」と話しました。エレンさんは、サービス登録時から今に至るまで、癒しケアチームが彼女の生活における様々な要素にどのように支援したか、いくつかの話を共有してくださいました。

物語1:薬物治療のコーディネーション

エレンさんは、教会の友人を通して初めて癒しケアプログラムについて知りました。当時、エレンさんは消化の調節、痛み、時折ある睡眠障害、不安やうつ病の薬を服用していました。これらの多くは異なる医師から処方されたものでした。エレンさんは当時を振り返り、「私は幾つかの薬について問題を抱えていました。そして、全部を把握して管理できる人が誰もいない!と思っていました」と話しました。

その後、エレンさんは癒しケアに登録することを決意し、遂に求めていた薬の管理とコーディネートをしてくれる先を見つけました。癒しケアの医師である八浪祐一・エドウィン医師と一緒に、薬のリストを見直しました。すると、八浪医師は、腫瘍学の医師が処方した薬が腸閉塞を引き起こす可能性があることを見つけました。

その後、エレンさんと八浪医師は、消化器管に問題を引き起こさない別の薬物治療に変更しました。

「すべてのバランスを慎重にとらなければなりません。私は、複数の医師にかかっています!」そこで、八浪先生と癒しケアチームが、すべてとりまとめてくれました」。

物語2:緊急の場合は、電話を

2001年の診断以来、エレンさんは、腸閉塞で4回も病院に行かなければなりませんでした。一番最近起こった腸閉塞の際、エレンさんは癒しケアチームの看護師、ジョシュワ・ノースカットさんに電話をかけることができました。

「あまりにも痛みがひどかったので、ジョシュワさんに電話しました。すると彼は『[今の状況を聞く限り]ERに行ったほうがいいですよ。あなたを迎えに行くように、すぐ救急車を手配しますから』と言いました」。エレンさんは、ジョシュアさんに電話できたことにとても感謝し、「私が彼を必要とした時、彼とすぐ話すことができました」と話しました。

回復後、ジョシュアさんと話し合った結果、一人暮らしのエレンさんには、ライフアラート緊急対応システムの利用が必要だと判断しました。「ジョシュアさんは『あなたは一人暮らしなので、緊急サービスに連絡する[手段]を確保する必要があります』と私に言ってくれました」と、語りました。今もエレンさんは一人で自立した生活を続けていますが、医療危機に備えてこのサポートシステムを導入しています。

物語3:準備されたプランナー

このインタビューの約1か月半前に、癒しケアチームのソーシャルワーカー、福山加奈子さんが、エレンさんと将来の長期計画について電話で話し合いました。エレンさんがすでにトラスト(信託)やアドバンスディレクティブ(Advance Directive)と呼ばれる医療処置に関する事前指示書を作成するプロセスを終えていたことに、加奈子さんは驚いたそうです。

「加奈子さんは、これを聞いて椅子から落ちそうになったそうです」とエレンさんは笑いながら話しました。「私は、これら全てを、夫と共に経験しなければならなかった。ゼロから始めなければなりませんでした」。もし、エレンさんが事前指示を作成していなければ、加奈子さんは、癒しケアチームが提供するアドバンス・ケアプラン・サポートの一環として、エレンさんを支援したでしょう。

エレンさんは、加奈子さんと癒しケアチームと一緒に、これらの決定事項や書類を入念に見直した後、安心されたそうです。「ワォ、これを、家族の誰かがしなければならない、そうしないと大混乱になるんだな、と私も改めて気づきました」とエレンさんは、当時を振り返りました。「ジョシュアさんがフォローアップの電話をしてくれた時に、彼にこう言ったんです。『癒しケアチームは、私にトラスト(信託)があることを知っている、そして、私のケアの情報について全て知っている。[知ってもらっていることが]本当に良かったわ』って」。

包括的なサービス

エレンさんに、「癒しケアプログラムについて、より多くの人に知ってもらいたいことは何ですか?」とお尋ねたところ、次のように答えました。「癒しケアプログラムが、どれほど包括的であるか、それも一回きりではないということを知ってもらいたいです」と、即答されました。続けて、「私は癌を経験したので、緩和ケアというのは、ホスピスの前に経験するものだと思っていました。しかし、そうではありませんでした。緩和ケアは長い間利用できるものです」と話しました。

「癒しケアが私の人生に関わってくれたことは、幸運だったと感じています。心底、そう思っています」と、エレンさんは語りました。「もし八浪先生と癒しケアチームが、私の話す全てのことに耳を傾けてくれなかったら、私は今も自分の消化器官に束縛されて、振り回されていたことでしょう。最も言いたいことは、私自身が、今、安心だと感じること、そして、医学的な悩みが出てきた時に、孤独だと感じなくなったことです」。


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