ロングターム・ケア(LTC/長期介護サービス)とは
米国国立老化研究所によると、ロングターム・ケア(LTC/長期介護サービス)とは、「加齢に伴って変化する高齢者のニーズに対応するサービス」(National Institute on Aging, 2017)と定義づけられています。長期介護サポートで最も一般的なのは、高齢者の日常生活動作(ADL)の支援です。
ADLとは、入浴、着替え、炊事をはじめとする、日々の活動や動作のことです。長期介護サービスにはヘルスケアや社会福祉に関するサービス、さらには居住環境に関わるサポートも含まれます。
LTC/長期介護サービスを必要とする方とは
LTC/長期介護サービスは、慢性疾患または重篤な病や衰弱性症状等により、ADL(日常生活動作)に支障のみられる高齢者に適したサービスです。
慢性疾患には、心臓疾患、癌、高血圧、喘息、糖尿病、関節炎、認知障害等があります。これらによる運動機能の低下、長引く痛み、関節の腫れ等が可動性の制限を引き起こす恐れがあります。慢性疾患による潜在的な制限には、可動性の低下、長引く痛み、関節の腫れなどが含まれますが、これらに限定されません。慢性疾患または重篤な病気の診断については、医師にご相談ください。
各種LTC/長期介護サービスについて
慢性疾患または重篤な病や衰弱性症状のある高齢者が暮らす自宅等、各々がホームと呼ぶ場においてのADL支援が最も一般的な長期介護サービスです。LTC/長期介護サービスについて考える場合には、個人の財産状況および資金計画を考慮することも大切です。ご自身の財務状況や資金計画についての懸念や質問は、ファイナンシャル・アドバイザーに相談しましょう。ADLレベル等の判断については、医師と相談してください。
ソーシャル サービスの例:
- 在宅介護(家事、移動、衛生面や着替えの介助、話し相手等)
- 在宅医療(ホームヘルス:健診、理学・作業療法、言語療法、居住環境管理、栄養管理、移動・医薬品購入サポート等)
- 高齢者向けデイケア/デイサービス・プログラム
- 食事宅配サービス
居住タイプ:
- 住み慣れた場所で・在宅(エイジング・イン・プレイス)
- 自立した生活様式(インディペンデント・リビング)
- 介護付き施設(アシステッド・リヴィング)
- CCRC(継続ケア付きリタイアメント・コミュニティ)
- 看護付介護施設(スキルド・ナーシング)
- 介護付き住宅(ボード & ケアホーム)
- 住宅サポート・プログラム(セクション202/8)
- 各種居住タイプの詳細については、Keiroウェブサイトの居住タイプの説明をご覧ください。(現在英語のみ)
介護費用の資金例:
- メディケア
- メディキャル(メディケイド)
- 民間保険/自己負担
参考
Johns Hopkins Medicine. (n.d.). Types of home health care services. Johns Hopkins Medicine. Retrieved November 15, 2021, from https://www.hopkinsmedicine.org/health/caregiving/types-of-home-health-care-services.
Moody, H. R., & Sasser, J. R. (2018). Perspectives on Gerontology (9th ed.). SAGE Publications, Inc.
National Institute on Aging. (2017, May 1). What is long-term care? National Institute on Aging. Retrieved November 10, 2021, from https://www.nia.nih.gov/health/what-long-term-care.