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介護者の燃え尽き症候群とは家族介護者が自分のやらなくてはならないこと、またはやりたいことよりも介護の責任を優先することによる絶え間ないストレスを抱え続ける結果として徐々に進行するプロセスです。日系アメリカ人や日本人のコミュニティでは助け合いの精神がある一方で、自分から周りに助けを求めることが難しい事が多いかもしれません。
介護者の燃え尽き症候群の兆候
症状には、身体的、感情的、精神的なものがあります。また、燃え尽き症候群には疲労、睡眠障害、不安やうつを引き起こし、心臓病、ガン、糖尿病、関節炎などの慢性的な病気の発症リスクを高める可能性があります。これらの症状に加えて、介護者は以下のような経験をすることがあります。
- 怒り、苛立ち、ネガティブな感情: 介護を受けている人がケアを受け入れられず、望まず、感謝しないときに感じる
- 不安と否定:自身の介護者としての役割について非現実的な期待を抱く際に感じる感情
- 過度の緊張、おもいやり疲れ、罪悪感: 介護者の必要としていることよりも自身のニーズを下に置くことにより感じるかもしれない感情
介護者の燃え尽き症候群から立ち直るために
- セルフケア(自分の時間を持つこと)。大切な人のよりよいケアのために自分自身の充電時間を作ることことはわがままなことではありません。
- 助けを求めることを認めて実行に移す。なれない感覚かもしれませんが、友人や家族から助けを提供されたら、「はい」と受け入れる練習も大切かもしれません。
- 他の介護者の助けを借りること。サポートグループや介護者向けイベントを通じて、ほかの介護者と会って話すことは、孤独感を癒し、共有している問題の解決策を一緒に考えるのに役立ちます。
- 心の病の専門家に聞いてみることを検討する。カウンセリング、メンタルヘルス、セラピーは介護者が抱える難しい感情を整理・処理するためのセルフケア方法を知るうえで役立ちます。
- 休息(レスパイト)ケアとリソースについて検討すること。休息ケア(レスパイトケア)とは、介護の仕事を数時間、数日、または数週間、一時的にお休みすることです。医療施設、アダルトデイサービス、コミュニティの食事のプログラムなど、さまざまな環境で行うことができます。在宅ケアや介護付き施設などの長期のケアも有効なリソースとして役立ちます。

介護者の燃え尽き症候群の兆候を早期に見つけ、特定することで、燃え尽き症候群による悪影響を最小限に抑えるための積極的な対策を講じることができます。