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ロサンゼルス、2022年11月15日 – Keiro とリトル東京サービスセンター (LTSC) は、コミュニティにいる高齢者の心の健康(メンタルヘルス)に焦点を当てた支援を拡大、強化するため、提携協力を継続すると発表しました。3年間の提携協力で120万ドル以上を投資し、より包括的で総合的なアプローチを通じ、心の健康サービスを必要とする高齢者へのケアの質の向上を目指します。

LTSCは、日本語を話す高齢者の心の健康のニーズに対処することのできる、南カリフォルニアにある数少ない団体の1つです。資金提供により、臨床的うつ病、不安、総合失調症、また生活における大きな変化に直面している低所得者層の日系高齢者へ、より質の高いカウンセリングサービスとケアマネジメントを提供することが可能になります。

現在、コミュニティに根ざしたメンタルヘルスサービス提供者の多くは、厳密に定義された診療内容に対して診療費が支払われる形になっており、心の健康問題を抱える高齢者が一番必要なケアやサービスが必ずしも優先されるわけではないのが現状となっています。しかしこの提携協力により、提供されるケアの質だけではなく、高齢者の心の健康や福祉の総合的な管理に焦点を当てた、価値に基づく支払いモデルへと移行することが可能になります。このモデルは、連携、全人格的アプローチ、および総合的サービスを奨励し、個々のクライアントのニーズに対応することが可能となります。

Keiroの代表兼CEOを務めるジーン・カナモリ氏は、「近年、心の健康問題はあらゆる年齢層で重要な課題となっていますが、特に高齢者の問題は解決されていません。私たちはリトル東京サービスセンターとパートナーを組むことで、この喫緊の課題に取り組めることに感謝しています」と話しています。

LTSCのエリック・ナカノ所長は、「日系高齢者の心の健康に対するニーズに対応すべく、Keiroの先見的な考え及び価値に基づいたアプローチに感謝しています。日系および日本人高齢者が抱える心の健康に対するスティグマを克服し、心の健康のニーズに対処するためには、バイリンガルで文化的背景を考慮できるケースマネージャーやセラピスト、また精神科医の存在がより重要となってきます。この提携は必要とされているサービスの拡充につながります」と話しました。

2017年から始ったこの提携協力では、心の健康イニシアチブの提供に加えて、他に頼れる先がない高齢者に一時的な援助を提供し、金銭的な困窮状態を乗り越えられるよう手助けをするLTSCのクライアント支援プログラムの補填も継続して行うことが決まっています。

その他詳細はkeiro.orgもしくはltsc.orgまで。


Keiroについて

Keiroは1961年に創設され、ロサンゼルス、オレンジ、ベンチュラカウンティにある日系コミュニティの高齢者とその介護者の生活の質の向上に専心しています。Keiroは、高齢化が進むコミュニティの変化するニーズを満たせるよう、文化に配慮した幅広いプログラムとリソースを日英両語で提供しています。私たちはこの理念を推進し続けるべく、常に人重視で、革新的、協同的な取り組みを実践しています。詳しい情報はKeiroのホームページ keiro.orgをご参照ください。

リトル東京サービスセンターについて

リトル東京サービスセンター(LTSC)は社会福祉サービスと地域開発を行う非営利団体で、40年間以上にわたり南カリフォルニアの人々と地域に貢献してきました。リトル東京で誕生した当団体は、この地域特有の民族的コミュニティを構築して強化することで、人々の前向きな繁栄を手助けしています。1979年の創設以来、日系高齢者の支援はLTSCの活動の核になっています。日本語しか話せない日系高齢者にサービスを提供する社会福祉部は、当団体で最も長く続いているプログラムです。LTSCによる高齢者向けサービスは、ケアマネジメント(住宅、財務、介護 など、その人のニーズに応じたサービスのアレンジなどを提供すること〕、カウンセリングとセラピー、米政府のベネフィットに関する情報提供、サポートグループ、地域社会教育ワークショップ、およびその他の高齢者向け健康増進活動などを含みます。詳しい情報はこちらのウェブサイトでご覧いただけます:ltsc.org