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Keiroは「Aging into Tomorrow – An innovative approach to the aging process(高齢化の未来――エイジングプロセスに対する革新的な取り組み方法)」と題したシンポジウムを、2019年10月5日に開催しました。コミュニティリーダーを含む300名以上が、ロサンゼルス、オレンジ、ベンチュラカウンティから集まりました。ウェスティン・ロングビーチで行われたこの1日限りのイベントでは、私たちのコミュニティに影響する高齢化の動向やテクノロジーに関する新しいコンセプトが紹介されました。

Keiroの代表兼最高経営責任者(CEO)を務めるジーン・カナモリ(Gene S. Kanamori)は参加者への歓迎の挨拶にて、歳を取るとはどのような意味なのかと言うことを、今日得る新しい情報と共に特に自分の将来を視野に入れて問い直してみるように、と参加者に呼びかけました。

今年は新企画として、Aging at Home(自宅で年齢を重ねる)、Social Connections(社会的つながり)、Whole-Person Care(全人的ケア)というテーマの3種類の分科会を提供しました。各分科会では、午前中にそれぞれのテーマの概要を説明する講演が行われ、午後には米国各地やロンドンから12名のパネリストと特別ファシリテーターがエイジングに役立つ様々な製品とサービスを紹介しました。エミー賞受賞歴があるKTLA-TVのテック・レポーター、リッチ・デミューロ(Rich DeMuro)氏も、特別ファシリテーターとしてパネルディスカッションに参加しました。このディスカッションでは、自宅で年齢を重ねることというテーマを取り上げたのに加え、新しい機器を扱う際はサイバーセキュリティと個人情報の保護が重要であるという注意喚起も行われました。

午前中の基調講演では、ネクスト・アドバンスド・メディシン(Next Advanced Medicine)のオーナー兼CEOであるキャンディス・ホール(Candice Hall)博士が講師を務めました。博士は広範囲な検査を通して病気の根本原因を探る機能性医学という観点から、認知機能の低下や早期アルツハイマー病について講演を行いました。昼食時の基調講演ではToyota Motor North Americaのトレーシー・ドイ(Tracey Doi)およびダグラス・ムーア(Douglas Moore)両氏が登壇しました。日々の活動に利用できる自動運転車やロボットなど、あらゆる人々のモビリティ(移動性)の課題に対処する最新のテクノロジーを紹介しました。

イベントの最後には、様々なイノベーションを紹介するフェアも開催されました。フェアの参加者は、講演者やパネリストからさらに詳しい情報を得ることができました。

参加者の1人は次のように感想を述べています。「このシンポジウムのとても素晴らしい点は、本当に最新の知識を得られることです。今日は新しいことをたくさん学べたので、来年も参加したいと思います。」


Keiroについて

Keiroは、日系アメリカ人と日本人コミュニティの高齢者およびその介護者の生活の質を向上させるという理念の下、ロサンゼルス、オレンジ、ベンチュラカウンティを中心に活動するNPO法人です。孤立、経済的困難、複数疾患、および認知・記憶障害など、加齢がもたらす多くの課題や障壁に対して様々な支援を提供しています。さらに多くの高齢者および介護者に手を差し伸べるサースの拡充を実現するためKeiroは企業や他の組織と提携するとともに、加齢がもたらす課題の解決に向け、研究やイノベーションにも積極的に参加しています。Keiroの拠点はロサンゼルスです。