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Keiroの「スーパースター」新シリーズでは、コミュニティの先輩方に健康の秘訣を伺います。
スーパースター File No. 1 三宅明巳さん
オレンジ郡日系協会の創設者の一人で、最初の会長を務められた帰米二世の三宅明巳さんさんは現在も日系コミュニティで活発に活動されていらっしゃいます。4歳までアメリカで過ごし、その後は広島で育ちました。農業学校を卒業した18歳の時に父親に渡米を勧められたそうです。
「アメリカに着いたときにね、アメリカが広くて好きになってね。日本に帰りたいと思ったことは一度もなかった」と当時の心情を語っています。
来年100歳を迎える三宅さんですが、よく健康の秘訣について聞かれるそうです。健康でいるためには好き嫌いをしないこと、たばこを吸わないことが大切だと語られます。また、毎晩ハーフカップほどの赤ワインを飲んでいらっしゃるそうです。35年前にソーダを飲むのをやめて始めた習慣ですが、それ以来健康が保たれているそうです。しかし、それ以上に一日三回、アロエを食べることが、消化を手伝っているとおっしゃいます。「アロエは苦いんです。皮もそのまま食べます。でも噛めば噛むほど、唾液が出て、体にいいのです。」
また、三宅さんは毎日の運動を欠かしません。大好きなゲートボールを一週間に三回もされ、ゲートボールをしない日には家の周りを散歩しているそうです。そして何より、どこに行くにもご自身で運転しているから驚きです!「今ね、一カ月に800マイル運転するんです。二年前に、皆さんと同じように合格したからと言って、101歳まで免許の更新をしてくださったんです。本当にありがたいです!」
生活習慣の他に、コミュニティで活発に活動することが大切だとも語っています。「和合と、協力が大切です。コミュニティで活動すれば、心が安心する、それから動きまわるから運動にもなる、そして良いことを学ぶことができます。」貢献する大切さは父親からの教えでした。広島を出る前、父親からこう言われたそうです。「明巳、とにかくアメリカのために尽くしなさい。私がアメリカにいたころは、家族のためにお金を稼いで日本に帰ることしか考えていなかった。私は間違っていた。アメリカのためにとにかく何かで貢献しなさい。」それ以来父親との約束を今日まで忠実に守ってこられました。
さらに三宅さんはコミュニティのイベントにも多く参加されています。今年の5月、OCJAAで開催されたKeiroの転倒防止セミナーに参加されました。「今日はたくさんのことを学びました。学びを実践して、自分のくせを少しずつ直していきたいと思います。本当に感謝です。」Keiroの慢性病と向き合うことを学ぶCDSMPというクラスも2年前に受講しています。その中で、自分の我を少し小さくして、もっと家族や周りの人たちの話に耳を傾けることが大切だ、という気づきを得たそうです。「2年前にKeiroのプログラムに参加しましたが、今でもとても記憶に残っていてとてもありがたいです。このクラスがなかったらこのような気づきはなかったので、これからもこういうクラスを続けてほしいです。」と語っています。
とはいえ何よりも、「感謝」が三宅さんの本当の健康の秘訣かもしれません。「私が大切にしている言葉はもう感謝より他はないです。朝から晩まで、毎日、感謝という気持ちが大切ではないかと思っています。」