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心の健康・介護分野を支援する提携を継続
ロサンゼルス、2021年3月4日―リトル東京サービスセンター(LTSC)は、コミュニティにいる高齢者の心の健康、介護分野に焦点を当てた支援を拡大、強化するため、Keiro との提携協力を継続すると発表しました。
このパートナーシップは2017年より開始されました。私たちのコミュニティにいる高齢者とその介護者へのサービス提供を継続するために、当パートナーシップは以下の3つの分野に重点的に取り組みます。
- 心の健康への取り組み―LTSCは、心の健康に関するカウンセリングサービスを日本語で提供できる南カリフォルニアの数少ない団体の1つです。心の健康の支援に対するニーズは高まり続けており、心の健康に関する課題とそれが本人と家族に及ぼす影響などに取り組むには、これらのサービスを継続することがとても重要です。資金提供により、臨床的抑鬱、不安、統合失調症や、生活の大幅な変化に直面している低所得層の日系高齢者へのカウンセリングサービスを拡大できるようになります。
- 介護者支援の取り組み―家族介護者にとって、サポートグループは対面及びインターネットの両方を通じ、大きな支えになっています。介護者は、直面している課題や体験談を他の介護経験者と分かち合えるようになります。このパートナーシップを通じて、LTSCとKeiroは介護者サポートグループのファシリテーター(世話役)養成カリキュラムを開発する予定です。目的はファシリテーターが宗教団体やコミュニティの団体を基盤にして、それぞれでサポートグループを立ち上げられるようにすることです。
- LTSCのクライアント支援プログラムの補充―LTSCのクライアント支援プログラムは、他に頼れる先がない高齢者に一次的な援助を提供し、金銭的な困窮状態を乗り越えられるように手助けをします。
「リトル東京サービスセンターは私たちのコミュニティにおいて、特にニーズが高いとされている分野で、素晴らしい実績をお持ちです。私たちは一緒に再びパートナーを組んでその活動を強化できることに、感謝しています。またこのパートナーシップを通じて、心の健康や介護といった重要な問題に光を当て、認識を高められるようになれば幸いです」、とKeiroの代表兼CEOを務めるジーン・カナモリ(Gene S. Kanamori)は述べています。
また、リトル東京サービスセンターのエリック・ナカノ所長は次のように述べています。「日本人高齢者コミュニティのための社会福祉事業と心の健康のケアに対するニーズは、高まるとともに範囲も広まりつつあります。LTSCにおけるプログラムはニーズが高いのですが、資金が不足しています。プログラムを持続するために支援を継続することをKeiroが表明してくれたことに感謝しています。LTSCはこのパートナーシップを通じて、取り組みを強化し、必要とする人々に手を差し伸べ、高齢者がそれぞれの望む環境で年を重ねられるように手助けをすることができます」
この取り組みに関する詳しい情報はこちらのウェブサイトでご覧いただけます。keiro.orgまたは ltsc.org
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Keiroについて
Keiroは60年間にわたり、ロサンゼルス、オレンジ、ベンチュラ郡にある日系コミュニティの高齢者とその介護者の生活の質を向上させる事に専心してきました。高齢化が進んでいる私たちのコミュニティの変化するニーズを満たすために、Keiroは文化に配慮した幅広いプログラムとリソースを英語と日本語の両方で提供しています。私たちはこの理念を推進し続けるべく、常に人間中心で、革新的、協同的な対応を通じて様々な取り組みを実践しています。詳細はkeiro.orgまで。
リトル東京サービスセンターについて
リトル東京サービスセンター(LTSC)は社会福祉サービスと地域開発を行う団体で、40年間以上にわたって南カリフォルニアの人々と地域に貢献して参りました。リトル東京で誕生した当団体は、この地域特有の民族的コミュニティを構築して強化することで、人々の繁栄を手助けしています。1979年の創設以来、日系高齢者の支援はLTSCの活動の核になっています。日本語しか話せない日系高齢者にサービスを提供する社会福祉部は、当団体で最も長く続いているプログラムです。LTSCによる高齢者向けサービスは、ケアマネジメント〔住宅、財務、介護 など、その人のニーズに応じたサービスのアレンジなどを提供すること〕、カウンセリングとセラピー、入居情報と斡旋、サポートグループ、地域社会教育ワークショップ、およびその他の高齢者向け健康増進活動などを含みます。詳しい情報はこちらのウェブサイトでご覧いただけます:ltsc.org