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次世代の高齢者と介護者に奉仕する未来を展望
ロサンゼルス―Keiroは、歴史を振り返り、将来のビジョンを紹介するオンラインでの創立60周年のお祝いを10月23日土曜日に行いました。この「還暦」祝いではKeiroが今までに築いてきたレガシーを称えるとともに、8人の創設者である荒谷ジョージ氏、広戸エドウィン氏、丸山清氏、三森ジェームス氏、仲村権五郎氏、大松フランク氏、篠田ジョセフ氏、そして和田フレッド氏に敬意を表しました。そして次世代に焦点を合わせた新たな構想を紹介し、次の世代の高齢者となるベビーブーム世代のためにあらゆる分野の選択肢を探求するという決意を表明しました。
コミュニティの確固たるリーダーであり、創設者の一人、故荒谷ジョージ氏の夫人である荒谷サカエ氏がビデオに出演し、Keiroの豊かな歴史を振り返って次のように話してくださいました。「この60年の間にたくさんの偉業が成し遂げられ、高齢者に喜びを与え、また不安を抱えていた方々に安心をもたらしました」
Keiroの理事長を務めるリン・ミヤモト氏(Lynn Miyamoto)は、革新的な取り組みと高齢者への思いやりに富んだKeiroの豊かな歴史とともに、高齢者居住施設の指標になったその歩みを振り返りました。ミヤモト理事長はKeiroの歴史に残る数々の懐かしい思い出や、4つの施設の売却など、これまでに経験してきた困難や経験から得た教訓について語りました。
「理事会も私も、誠に遺憾ながら売却について上手く対応できていませんでした。今になって思えば、もっと上手くやるべきだったと痛感しています」とミヤモト理事長は胸の内を語りました。「今後は私たちの将来の計画や意思決定に、コミュニティの方々や利害関係者の方々に参加していただくことを約束いたします」
それ以来、Keiroはリーダーやコミュニティに意見や助言を求めてきました。Keiroはパンデミック前に南カリフォルニア全域でフォーカスグループ調査を数回実施し、ベビーブーム世代にどのように歳を重ねていきたいのかを尋ねました。そして将来の意思決定にコミュニティが関わっていける方法を模索し続けています。施設売却後、Keiroは助成金制度、パートナーシップ、イベント、教育プログラムなど、様々な方法を通じてコミュニティに奉仕する形に変化ていきました。
このオンラインのお祝いでは、プロビデンス(Providence)とのパートナーシップによる「癒しケア」を紹介し、深刻な健康状態に悩む高齢者と家族をケアする「癒しケア」の全人的なアプローチについて取り上げました。Keiroはかつて施設でのケアを通じて心の安らぎを提供して参りましたが、現在はその伝統が、癒しケアを通じて受け継がれ、より広く、コミュニティの高齢者が暮らす様々な場所で提供されています。
将来を見据え、未来とコミュニティのために構想しているビジョンを代表兼CEOのジーン・カナモリ氏(Gene S. Kanamori)が発表しました。これにはベビーブーム世代とミレニアル世代に焦点を合わせたプログラムも含まれます。「私たちベビーブーム世代が次の波となり歳を取ってKeiroに頼るようになることを見据えた、一連のサービスが必要になって参ります。」お祝いビデオの参加者は、大部分のベビーブーム世代と同じように、自宅で歳を重ねたいが家族の重荷にはなりたくない、という思いを吐露していました。「私たちの子どもの世代、すなわちミレニアル世代に焦点を合わせた新たな介護イニシアチブを立ち上げます」
またカナモリ代表は次のように付け加えました。「私たちはリトル東京に常設の拠点を作ることを目指しており、健康・ウェルネスに関する高齢者の総合的なニーズに応えるあらゆる選択肢を追求しています。それには成人向けのデイサービスプログラムや社会福祉事業、あるいは高齢者居住施設という選択肢を含める可能性もあります」とカナモリ代表は紹介しました。「私たちのコミュニティの将来のニーズに対応する健康・ウェルネスキャンパスなど、革新的なアイデアが浮かんでいます」
また、Keiroはコミュニティへの奉仕に尽力することを誓い、高齢者にサービスを提供し続けるために、パートナーと協力してゆく必要がある事を強調しました。カナモリ代表は、リトル東京サービスセンター(LTSC)、プロビデンス、日米文化会館(JACCC)、アルツハイマーズ・ロサンゼルスや、過去数十年にわたってKeiroと協力してきたコミュニティに根ざした数十の団体との既存のパートナーシップを今後も継続していくと述べました。
60周年の記念ビデオ(英語)はKeiroのユーチューブチャンネルからご覧ください:https://www.youtube.com/KeiroConnect
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Keiroについて
Keiroは60年間にわたり、ロサンゼルス、オレンジ、ベンチュラ郡にある日系コミュニティの高齢者とその介護者の生活の質を向上させる事に専心してきました。高齢化が進んでいる私たちのコミュニティの変化するニーズを満たすために、Keiroは文化に配慮した幅広いプログラムとリソースを英語と日本語の両方で提供しています。私たちはこの理念を推進し続けるべく、常に人間中心で、革新的、協同的な対応を通じて様々な取り組みを実践しています。詳細はkeiro.orgまで。