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「友達にも話せないこのつらい状況を誰かに日本語で相談したい、話をきいてもらうだけでもいいと思いました。」
ヨウコさん(Keiroとリトル東京サービスセンターのパートナーシップを通じて支援を受けた方)
2017年以降、Keiroはリトル東京サービスセンター(LTSC)とパートナーシップを結び、LTSCが提供する英語および日本語によるサービスの拡充と強化を支援してきました。このパートナーシップの中核には、信頼できるコミュニティ団体とそのスタッフへの投資を通じてコミュニティの取り組みを支えるというKeiroの考え方があります。しかし、これらの団体は、不安定な資金源、変化する規制や政府の優先事項、人材不足、資源不足などの構造的な課題により、活動が制限される場合があります。
2020年、COVID-19パンデミックの影響により支援の必要性がかつてないほど高まる中、このパートナーシップはメンタルヘルスサービスへの支援へと重点を移しました。それ以来、Keiroの支援を受け、LTSCはコミュニティの高齢者とその介護者に対して、13,300時間以上の無料カウンセリングおよびケースマネジメントを提供しています。
LTSCは、日本語でメンタルヘルスのカウンセリングを提供できる数少ない団体の一つです。この取り組みの中心にいるのは、最も支援を必要としている方々を支えるセラピスト、ソーシャルワーカー、ケースマネージャー、そしてスタッフの皆さんです。Keiroは認定臨床ソーシャルワーカーのナミコさんとアキコさんにお話を伺い、その活動内容とKeiroとLTSCのパートナーシップがもたらしている意義についてお聞きしました。
日々の活動の様子
日本語と英語の両方に堪能なナミコさんは主に高齢者を担当し、アキコさんは幅広い年齢層の成人クライアントを支援しています。アジア系アメリカ人、ネイティブ・ハワイアン、太平洋諸島系コミュニティでは、メンタルヘルスに対する偏見が根強く残っていることから、状況がかなり深刻になってから支援を求める方も少なくありません。そのため、複数の課題を抱えながら相談に来られる方も多くいます。こうした悩みには、身体的・精神的な健康問題、住居や経済の不安定さ、家族関係の困難などが含まれます。そのため、LTSCでは治療的ケースマネジメントのアプローチを取り入れています。アキコさんは次のように話します。「臨床的な診断があったとしても、まず翌月の家賃をどう払うか心配している状況では、その診断に十分向き合うことは難しいのです。」


LTSC スタッフの日々の業務は多岐にわたります。クライアントの話に耳を傾け、ニーズや優先事項を理解し、解決策を一緒に考えながら必要なリソースにつなぎ、信頼関係を築いていきます。ある日はカウンセリングを行い、また別の日にはクライアントの通院に同行したり、日本語での通訳や翻訳を行ったりすることもあります。支援内容は、クライアント一人ひとりの状況やニーズに合わせて個別に調整されています。
クライアントに寄り添い、支援する
ナミコさんは、日本語を話す高齢のクライアントについて話してくれました。その方は当初、大切な人を亡くした悲しみへのサポートを受けていましたが、その後記憶障害が進行し、一人で安全に生活することが難しい状況になりました。最終的には、高齢者向けの施設へ移ることになりました。ナミコさんは、その方が施設に引っ越す日まで、ずっと寄り添いながら支援しました。ナミコさんは次のように話します。「ケースマネジメントを行い、引っ越しのサポートをする中で、クライアントが長く住んでいた家に別れを告げる気持ちを、ゆっくりと受け止めていけるよう支えることができました。Keiroから柔軟に使える資金が提供されたことで、そのための時間と余裕を持つことができました。」
この特別なパートナーシップの大きな強みは、柔軟性、協力、そして信頼です。アキコさんは、ほかの契約や機関では、どのような支援を行うか、どの程度の進み具合が求められるか、どのような記録を残すか、そしてどのくらいの期間サービスを提供するかなどについて、厳しい決まりが設けられていることが多いと説明します。しかし、そのような決まりが、必ずしもクライアントにとって最善の方法とは限りません。アキコさんは次のように話します。「私たちは、できるだけよい支援をしたいと考えています。でも、ルールや制限が多いと、クライアントにとって最善の方法を自由に考えることが難しくなります。Keiroとのパートナーシップが特別なのは、私たちの専門性や経験を信頼してくれているところです。」

小さな一歩から大きな前進まで
ナミコさんとアキコさんは、困っている人を支えたいという強い思いを持って仕事に取り組んでいます。しかし、この仕事はスタッフにとって精神面に大きな負担となることもあります。それでも、クライアントが少しずつ前に進み、より自立した生活に近づいていく姿を見ることは、大きな喜びです。たとえ小さな一歩でも、その前進はスタッフにとって大きな励みとなっています。スタッフは、人のために多くの力と時間を注ぎながらも、自分自身のケアも大切にしています。LTSCのほかのスタッフと一緒に活動を楽しんだり、自然の中で過ごしたり、オーディオブックを聴いたりするなど、それぞれの方法でリフレッシュする時間を大切にしています。
アキコさんは次のように話します。「コミュニティの皆さんに知ってほしいのは、メンタルヘルスについて話すことは決して怖いことではないということです。多くのクライアントは、相談する前はカウンセリングにあまりよいイメージを持っていませんでした。しかし、少しずつ心を開き、前向きに変わっていきました。私たちは、どのような形でも皆さんを支えていきたいと思っています。」
協力して取り組むことで、KeiroとLTSCはコミュニティにおけるメンタルヘルスサービスへのアクセスを広げています。さまざまな壁を取り除き、人への支援や柔軟なサポート、そして文化や言語に配慮したケアに力を入れることで、より多くの人が必要な支援を受けられるようになっています。
小東京サービスセンターとのパートナーシップに関する詳細やお申し込みについては、こちらをご覧ください。keiro.org/jp/ltsc-partnership
