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25年のフェローシップ

過去25年にわたって、ウィンターズバーグ長老教会(Wintersburg Presbyterian Church)のシニアフェローシップ(Senior Fellowship)は、高齢者たちのコミュニティであり、支援を受け、何よりフェローシップ(友情、協力)を育む場所になってきました。発足当初のメンバーは35人でしたが、今では100人以上に増え、教会の信徒に加えて周辺の日系アメリカ人、日本人、アジア系アメリカ人も集まって参加しています。

またこのフェローシップの歴史は、Keiroの歴史とも結び付きがあり、両者がこの間協力(パートナーシップ)を続けて、一緒にコミュニティの高齢者にプログラムと支援を提供してきました。現在シニアフェローシップ・プログラムのコーディネーターを務めているクレア・セキさんは、次のように話してくださいました。「私たちのシニアフェローシップは長年にわたって、講演、パフォーマンス、リーダー向けの支援プログラムなど、Keiroが提供するプログラムを楽しんできました。」

ダイナミックなパートナーシップ

このパートナーシップが始まったのは、Keiroが同教会の構内にアダルト・デイ・ケア・センターを開設した時のことです。双方のグループがそれぞれの構内で開催される特別なプログラムや講演イベントにお互いを招待し合ったことから、シニアフェローシップとKeiroとのパートナーシップが始まりました。

その後もKeiroとウィンターズバーグ長老教会は、Keiro主催の証拠に基づくプログラムを通じて協力を続けてきました。「Memory Kai」や「A Matter of Balance」などを始めとするこれらのプログラムは、記憶力トレーニングや転倒予防のような加齢に関係がある話題を取り上げて、高齢者に情報を提供します。「ロサンゼルスとオレンジ郡にある様々な教会やコミュニティ内の団体にいた私たち数人は、コーチになることをKeiroから勧められました。認定証を受け取った後、今度は私たちが自分たちのグループに授業を行ったのです」とクレアさんは説明しました。

前例のない変化を協力で乗り越える

クレアさんはまた次のように話しています。「現在はコロナ禍なので、皆が孤立しています。私たちのシニアの団体とKeiroのパートナーシップは、本当に重要だと思います。Keiroの関わり方は素晴らしく、高齢者がコンピューターやスマートフォンを使う支援までしてくれます――KeiroがZoomの使い方を指導してくれたおかげで、私たちのシニアの世界がどれ程広がったのかを知ったら、驚くことでしょう。」

またオンラインでのゲストスピーカーの講演や人気のビンゴ大会も、フェローシップに在籍している高齢者に機器の使い方を学びたいという意欲を与えるのに役立っている、とクレアさんは述べました。フェローシップのメンバーはこのスキルを活用して、シニアフェローシップのZoomミーティングや教会の礼拝、その他の教会の活動に参加しています。シニアフェローシップはプログラムや社交の場をオンラインで提供し続けています。

またコミュニティ内の団体の集まりであるKeiroの日系シニアネットワーク(Nikkei Senior Network)のミーティングには、フェローシップのリーダーたちも参加しており、コロナ禍に役立つアイデアとサポートを共有しています。「あれはとても良かったですよ。色々なことを聞いて、『わあ、私もそれをやってみたい!』と思いました。また、それぞれが実施するプログラムにおいて支援が必要なグループもいたりするので、私たちも共有できる情報やアドバイスがあればさせていただいています。これは協力するネットワークなんです。互いを思いやる家族であり、私は大好きです」とクレアさんは言いました。

全員に恩恵があるパートナーシップ

このような協力のもと豊かな歴史が今日まで続いてきましたが、ウィンターズバーグ長老教会のシニアフェローシップとKeiroは、今後も高齢者を共に支えていくことを目指しています。クレアさんはこの2つの団体の間で育まれてきた絆について次のようにコメントをしています。「それぞれの団体が、もう一方のためのリソースであり、支援システムでもあるのです。パートナーを組んだことで、強い絆や結束力があるネットワークが生まれています。それが最終的には、皆が恩恵を受けることになるのです―Keiroのように大きな組織から、地元レベルのシニアプログラムのリーダーに至るまで、そして最終的にはシニアたちという風に。私たち全員がその恩恵を受けるのです。」と説明しました。