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Keiroは20年前の第1回「介護者カンファレンス」に参加した方々に、当時の体験談と介護の考えについてインタビューを実施しました。
第1回の「介護者カンファレンス」は、2001年にウィンターズバーグ長老教会(Wintersburg Presbyterian Church)で開催されました。驚いたことに、当時のKeiroの職員が初めて開催したにも関わらず、情報を求め参加した人々が数百人もいました。当時、カンファレンスのコーディネーターを務めていたKeiroの元最高総務責任者ダイアン・クジュブ・ベリ氏は当時を振り返って次のように述べています。「仕事を休んで参加した人もいらっしゃいました。出席した介護者の中には、終わりがけに涙を流していた方もいらっしゃいました。それは、介護者がとても大変な役割を担っていることを人々が認めたり、徐々に認めるようになったりしてきた、という事を知ったからでした。」

出席者にとって「介護者カンファレンス」は単に新しい情報やリソースを知る場所だけではなく、他の人々と繋がりを持つ機会でもありました。「介護者が同じような状況にある他の人々とつながり、ネットワークを作れる、素晴らしい機会でした。どのように対処したら良いのかと疑問を持ったり不安を感じたりするのは自分だけではない、と知ることができたのです。全体的に日系アメリカ人のコミュニティやアジア人は遠慮しがちなので、不平を言いません。それが大きな課題でした。自分の問題を話さないのです」と、この催しに当初から参加しているドロシー・マツオカさんは話してくださいました。
この催しは誕生当初から介護者だけが心引かれただけでなく、介護者を支援する幅広い専門家の心も引き付けていました。公認会計士(CPA)兼ファイナンシャルプランナーのドワイト・ナカタさんは、次のように話したくださいました。「私がクライアントさんを通じて聞いていた内容ととても深く関連していました。」また、その時にKeiroの創設者数人と会えたことも大いに魅力的だったようで、「あのように影響力がある人々から直に情報を聞けて良かったです」と回想しています。

20年経った今でも「介護者カンファレンス」は貴重な情報源として大いに必要とされ、多くの人が参加するイベントです。ファイナンシャルプランナーとして仕事をする中で、ドワイトさんは次のことに気付いたと言います。「高齢の家族の介護やケアが必要になる期間が長期化しています。このような経験をしている人が増えているということは、金銭面だけでなく時間的にもより多くの人々に影響を及ぼしています。」
ドロシーさんは次のように話してくれました。「当時、あの時期に『介護者カンファレンス』を開催するという発想は、驚く程素晴らしいことでした。共有するべき話題が沢山あったと思います。」