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2019 年3月30日土曜日にパサデナ仏教会(Pasadena Buddhist Temple)にてKeiroの年次「介護者カンファレンス(Caregiver Conference)」が開催され、250人以上が参加しました。今年のカンファレンスでは、介護に関する実用的な知識を提供するセッションが実施されました。この催しは終日開催され、2本の基調講演、リソースフェア、無料健康診断、3つのミニセッションが行われたほか、介護に関する個々のニーズについて各種の専門家に相談できる予約制の無料個人面談も行われました。Keiroは18年にわたってこのカンファレンスを主催し、高齢者の介護をする人々に有意義なリソースを提供してまいりました。

各ミニセッションでは、在宅介護者を雇う際に考慮するべき点や、介護者のタスクを支援できるようなスマートフォン端末で使えるアプリの紹介、さらには介助用ベルト(ガイトベルト)を使ってどのように移動させるか等の実践介護などのトピックスが紹介され、介護者が明日から利用できるアドバイスとリソースを提供しました。朝一番の基調講演者、ハンティントン病院シニア・ケア・ネットワーク(Huntington Hospital Senior Care Network)のパティ・ワトソン-スワン(Patty Watson-Swan)氏は、介護者のストレス管理についての情報や役立つツールも紹介されました。

2番目の基調講演ではKeiroとプロビデンスが提携して提供する「癒しケア」プログラムのチームメンバーである八浪祐一・エドウィン(Yuichi Edwin Yanami)医師、ソーシャルワーカーの福山可奈子(Kanako Fukuyama)氏、そして登録看護師のジョシュア・ノースカット(Joshua Northcutt)氏が登壇し、深刻な病を抱える高齢者とその家族に対して、難しい会話を助けたり、家族間の関係という観点で、癒しケアがどのように支援できるかについて話しました。

実行委員会はパサデナ仏教会、パサデナ・ニッケイ・シニアーズ(Pasadena Nikkei Seniors)、第一長老教会、アルタデナ(First Presbyterian Church Altadena)、およびパサデナ文化協会(Pasadena Japanese Cultural Institute)のメンバーで構成されました。彼らのコミュニティメンバーが現在経験している介護の課題などを参考に今回のカンファレンスで取り上げる様々な話題を選出しました。

カンファレンスの終わりに出席者の一人は「私はほぼ毎年〔Keiroの〕「介護者カンファレンス」に参加してきましたが、今回はその中でも最高のものの1つでした。明日から使える素晴らしい知識を今日はたくさん得ることができました」と感想を述べました。

Keiroは、日系アメリカ人および日本人コミュニティにいる高齢者の介護者の支援のため、今後も有意義なプログラムを提供し続けることに邁進してまいります。

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Keiroについて

Keiroは、日系アメリカ人と日本人コミュニティの高齢者およびその介護者の生活の質を向上させるという理念の下、ロサンゼルス、オレンジ、ベンチュラカウンティを中心に活動するNPO法人です。孤立、経済的困難、複数疾患、および認知・記憶障害など、加齢がもたらす多くの課題や障壁に対して様々な支援を提供しています。さらに多くの高齢者および介護者に手を差し伸べるサービスの拡充を実現するためKeiroは企業や他の組織と提携するとともに、加齢がもたらす課題の解決に向け、研究やイノベーションにも積極的に参加しています。