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「Keiroは高齢者のためにある」といったコメントをコミュニティの方からよく耳にします。しかし、私たちはいつエイジング・加齢や老化について真剣に考え始めるべきなのでしょう?団塊の世代はいつから考えるべきなのでしょうか。Keiroは、プログラムによく参加してくださる「ジニー」ことバージニア・イシダさんにエイジングについてどう考えていらっしゃるか伺いました。彼女の答えはシンプルで、「年をとることについて考える時間がない」というものでした。

常に脳を活発に

ジニーさんはこう言います。「年を取ることについて悩む人たちは自分について考えすぎで、体の痛みやたるんだ皮膚、しみや白髪といったことばかりに目が行きます。そういう人はより早く老け込んでしまう気がします。」ジニーさんは日ごろから教会に行ったり、数独パズルやiPad上のゲームを遊んだり、庭の世話をしたり、クラフトやアートを楽しんだり、障害のある妹の世話をしたりと様々な活動で忙しくしています。しかし、一番ジニーさんが情熱を注いでいるのがボランティア活動です。彼女はボランティアを通じてたくさんの高齢者と一緒に時間を過ごし、脳を刺激させ、活発でい続けることの大切さを啓発し、皆が健康でいられるようお手伝いしています。「先輩の皆さんと一緒にいることが楽しいです。必要となったらいつでもお手伝いできるように、なるべくいつも彼らの側にいます。」と彼女は述べました。

次の世代の「高齢者」

現在、ジニーさんは様々なトピックを提供するKeiroのバーチャルフォーラムに頻繫に参加しています。年に一度開催される介護者カンファレンスや日系シニアネットワーク、そして癒しケアなど、提供されるサービスはどれも有意義で、そして皆が活発でいられるように工夫されていると感じているそうです。「私は、高齢者の方や孤独に悩む人をお手伝いしていきたいと思っています。その術をKeiroから学んでいます。Keiroをよく知らない人がまだたくさんいますが、そうした自分を助けてくれるサービスがあるのだと、より多くの方に知っていただきたいと思っています。」

ジニーさんは自分が高齢だとは思っていませんが、加齢は避けられないことも知っています。 彼女は、母親を訪ねた日の話を語ってくださいました。「ドアを開けると目の前に小さなおばあさんがひょっこり。『この人は誰だろう?』と思ったのが、私の母親でした。その時から、将来私もある日突然にそうなってしまうのだ、と分かってはいますが、その時が来るまでは忙しくしていようと思います。」ジニーさんは、彼女が現在一緒に過ごす高齢者だけでなく、これから高齢者となる次の代でもKeiroのサポートがある、ということに安心しています。