足のケア:健康な足は健康な体への一歩です!
人間の足は「健康の鏡」とも言われるように、その人が深刻な病気にかかる前に事前の兆候を示してくれます。例えば、内巻き気味の足の爪はてつぶんんお欠乏による貧血のサインです。足のむくみは腎臓疾患、心臓病、高血圧や血液循環に問題があるサインです。その他、痺れや、直りの遅い傷などは糖尿病の心配があります。足指の関節が慢性的に硬い場合は、関節炎の始まりかもしれません。足を健康に保っておくことで、体全体の健康状態をいつも最良にしておきましょう。
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なぜ足のお手入れが大切なのでしょう?
高齢者を含む多くの人たちが、足の問題は当たり前だと考え、充分に注意を払わない傾向にあります。しかし、定期的に足の健康をチェックすることによって、大きな病気のサインを早い段階で見つけることができるかもしれません。.
高齢者に多い足の問題は?
真菌感染症: 靴の中は暖かくて暗いうえに湿っているので、細菌にとって最適な発育条件がそろっています。真菌感染症にかかると、足の肌がかさかさし、赤味がかり、疱疹ができたり、かゆみ、皮が剥けるなどの症状を起こします。これを防ぐには、靴と足を湿ったままにせず、常に清潔に保ちましょう。
乾燥肌: 足のかゆみや灼熱感の原因になります。刺激の少ない石鹸で患部を洗い、少量のクリームやローションを塗って、乾燥から守りましょう。
まめ、たこ: 足にあっていない靴を履くことによって、足の骨の部分が擦れるために起こります。多くの場合痛みをともない、煩わしいものです。足にあった靴をはき、患部には痛みをやわらげるためのパッドなどを使用することで痛みは解決できるかもしれません。市販の治療薬を求めることができますが、それは症状に対処するだけで、あわない靴を履き続ける限り根本的な原因は解決されません。
巻き爪: これは足の爪が皮膚に食い込むように生えることです。巻き爪を防ぐには、爪切りで爪を横に一直線に切った後、爪の両端が皮膚の上になっている状態であることを確認してください。すでに爪が食い込んでいる場合は、医師によりその部分を切り取ってもらうことができます。
いぼ: ウイルスが原因で起こります。時に痛みをともない、治療を受けずそのままにしておくと広がる恐れがあります。市販の薬ではいぼを完治することができないので、医師に相談することが必要になります。
バニオン(腱膜瘤): 足の親指の関節がずれてしまい、その部分がこぶになってふくらむことです。腫れ、圧痛、痛みなどの症状が出ます。痛みがそれほど大きくなければ、バニオン用に特別に作られた靴をはいたり、患部にパッドやクッションを用いて対処できます。圧痛をなくし、親指の関節を正常に戻すためには多くの場合手術が必要です。
ハンマートウ(槌状足指症): 指の動きをコントロールする腱が縮むことで起こります。関節が肥大し、硬くなり、体のバランスに影響を及ぼします。
スパー(棘突起): 足にかかるいろいろなストレスが原因で、足の骨にカルシウムのかたまりができることを指します。長い間立ったままで居たり、足に合わない靴をはいたり、時には肥満の結果として起こることもあります。痛みがともなう場合もありますが、そうでないことも多くあります。
糖尿病の場合、足のケアはどうしたら?
糖尿病になると、足の神経障害が起こり、足の神経を弱らせ、痛みあるいは冷たい/熱いなどの感覚に支障をきたすことがあります。また血液循環が悪くなるので足に血液が十分に回らず、その結果感染症になる危険性が高まります。本人が小さな切り傷に気づかないまま、その傷を放置して、深刻な事態にまで発展することが起こりえます。糖尿病の患者にとっては、足の衛生を良好に保ち、常に傷や腫れのない状態にしておくことが大切です。
糖尿病と診断されたら、一年あるいは半年に一度は足の病気の専門医に見てもらうようにしましょう。
足の問題を防ぐ方法は?
足に合った靴をはく
新しい靴を試すときは座ったままでなく、必ず立って、それから歩いてみましょう。
- 足は、日中、だんだんと浮腫んでくるので、靴を選ぶならなるべく午後遅くにしましょう。
- 底が硬く、上側にはやわらかい材料を使った靴を選びましょう。
- 一般的に、ヒールの低い靴のほうがより快適で、あまり問題を起こすこともありません。
- 運動をするときは、その運動にもっとも適した靴を履きましょう。
- 足に合った靴を履くのと履かないのでは大きな差があります!
足を清潔に保つ
- できれば毎日温かい水で足を洗うようにしてください。刺激の少ない石鹸で洗った後、ローションで潤いを保ってください。
- まめ、たこをナイフやかみそりで切ってはいけません。市販の薬を用いるか医師に治療をしてもらいましょう。
- 足の爪を切るときは、常に横一直線に切ってください。
- 足の爪の赤み、腫れ、切り傷、ただれ等を毎日自分でチェックするか、誰かにチェックしてもらいようにしましょう。
治療をしてくれる場所は?
足に問題があることがわかったら、かかりつけの主治医に相談するか、足、足首、その他の脚部を含む足専門の医師(podiatrist, DPM)にかかることをお勧めします。診断によって、皮膚科医、整形外科医、あるいはその他の専門医に紹介してくれることになるでしょう。
もっと詳しい情報が知りたいときは?
American Podiatric Medical Association
9312 Old Georgetown Road
Bethesda, MD 20814-1621
(301) 581-9200
U.S. Food and Drug Administration
5600 Fishers Lane
Rockville, Maryland 20857
1-888-INFO-FDA (1-888-463-6332)
National Institute on Aging
Building 31, Room 5C27
31 Center Drive, MSC 2292
Bethesda, MD 20892
(301)496-1752
1(800) 222-4225 (TTY)
(301) 496-1072 (fax)