多くの高齢者の方が自宅・地元地域のコミュニティで年齢を重ねたいと希望する中、家族や親せきがそばにいない方も多くいらっしゃいます。米国では65歳以上の4分の1以上の人々が一人暮らしをしており、その割合は年齢とともに増加しています。家族が近所に住んでいる人もいるかもしれませんが、多くの方はそういった人がおらず、自宅で自立して生活を続けていくには、近所の友人や近隣の人たちに身の回りの世話を頼らざるを得ないのが現状です。世話の内容は、近所づきあいや食料品の買い出しのお手伝い、医者へ連れて行くことなど、多岐にわたります。
Keiroでは、コミュニティ団体・専門家の方に伺い、一人暮らしをしている方へのアドバイス、また、友人・隣人で一人暮らしの身寄りのない方への支援をしている方向けに、できる支援・できない支援等について紹介する情報をまとめました。
同時にコミュニティの中で本当に起こった話もご紹介しています。
将来に備える:一人暮らしの方
こちらの記事では、お一人暮らしの方が準備するべき必要のあるものについてまとめました。
こちらをクリック
将来への準備:友人への支援
こちらでは、友人・隣人の方を支援できる範囲、できない範囲等についてまとめました。
こちらをクリック
コミュニティで本当にあった話
実際友人や身の回りの人たちが手助けをしようとした、本当にあったコミュニティ内でのお話を二つご紹介します。
ドゥワイトさんとブライアンさんのお話
このお話では、周りに助けを求める大切さ、そして財務面、法的な書類もしっかり準備する必要性がいかに大切かを物語っています。幸運にもブライアンさんには、一度断られたにも関わらず、あきらめずに手を差し伸べ、準備を整えてくれる友人がいました。残念ながら、現実にはこのように事がすべて順調に進む話ばかりではありません。
バーバラさんとロンさんのお話
このケースは非常に極端な例で、支援する人の輪(サポートシステム)が限られていた場合になります。
夫婦が互いに支え合うケースは一般的ではありますが、一方で周りからの支援を検討することも大切です。このケースではありがたいことに、ソーシャルワーカーが二人の夫婦を見守っていましたが、立場上差し伸べられる支援に限りがあったのも事実です。私達のコミュニティの専門家は、このような複雑なケースは私たちが想像しているよりはるかに多く現実に起こっていると指摘しています。そのため、事前にできるだけの準備をしておくことがとても大切なのです。
リトル東京サービスセンター並びにStaci Tojiさん、そして癒しケアチームの皆様、記事編集へのご協力・ご指導ありがとうございました。